季節の変わり目、部屋の隅に眠っていた扇風機を掃除しようと分解していたら――
「あれ?羽根を止めてた“あの小さいネジみたいなやつ”がない!」
そんなときは慌てず、まずは代用できる部品を手早く揃えるのがコツです。
結論から言うと、古い機種で純正が手に入らなくてもM6の左ネジ(逆ネジ)ナット+M6ワッシャーで代用できます。本記事ではどこで買うか・どう付けるかに絞って、実体験ベースでシンプルに解説します。
扇風機の羽根止めネジの役割と構造
羽根止めネジ(羽根押さえナット・キャップ)は、モーター軸に羽根を固定する小さな部品です。見た目は地味ですが、運転中に羽根が外れないよう支える重要な役割を担っています。
多くの家庭用扇風機では、羽根の回転方向と逆に締まる左ネジ(逆ネジ)が採用されており、動作中の緩みを防ぐ仕組みになっています。

たとえば、筆者の長年使ってきた扇風機(トヨトミFS-FD40HR)は反時計回りに回転する設計。そのため、羽根を固定するネジは左回しで締める=左ネジ(逆ネジ)仕様です。
ここを誤って右ネジで締めると、運転中に少しずつ緩み、最悪の場合は羽根が外れる危険もあります。
なくす原因と注意すべきポイント
羽根止めネジをなくすタイミングは意外と共通しています。
- 掃除や分解時に外したまま放置
- シーズンオフに羽根だけ袋に入れて、ネジを別の場所へ
- 経年劣化で樹脂ナットが割れて脱落

特に、純正キャップは小さく軽いため、気づかないうちにゴミと一緒に捨ててしまうことも。
また、経年劣化でネジ山が摩耗して締まりが悪くなっているケースも少なくありません。
純正キャップは公式サイトで部品注文できる!
羽根を止める純正キャップ(羽根押さえナット)は、まずメーカー公式サイトで確認するのが最初の一歩です。
古い扇風機でも、型番がわかれば「部品・消耗品のご注文」ページから在庫を調べられる場合があります。
🔍 手順:純正部品の調べ方
-
本体のラベルや底面で型番を確認する
例:FS-FD40HR など。 -
メーカー公式サイトのサポートページへアクセス
このように、まずは各メーカーの公式サイトで検索してみるのが一番確実です。
パナソニック、日立、アイリスオーヤマ、山善なども「部品・消耗品のご案内」ページから調べることができます。
それでも見つからない場合は、次の項目で紹介する -
「部品名」と「型番」を入力して問い合わせる
部品名の例:「羽根押さえキャップ」または「羽根固定ナット」 -
在庫がある場合は、通販や郵送で購入可能
価格は数百円〜1,000円前後で、純正なのでサイズやネジ方向も確実です。
💡 注意ポイント
-
製造から8年以上経過しているモデルは在庫終了の可能性が高いですが、問い合わせる価値はあります。
-
羽根押さえキャップは逆ネジ(左ネジ)仕様のため、他社製代用品を購入する際もネジ方向を間違えないようにしましょう。
古い扇風機の型番を調べてわかったこと
扇風機の型番を調べてみると、かなり前のモデルであることがわかりました。
このタイプの羽根押さえ部品は、「トヨトミ 扇風機 羽根押さえキャップ(逆ネジ・樹脂ナット)」という名称で販売されていました。
しかし、製造から10年以上経過しており、メーカーの補修期間(おおよそ8年)を過ぎているため、現在は入手が難しい状態です。
純正が入手できなかった場合の代用品
もし公式サイトで純正の羽根押さえキャップが在庫切れだった場合でも、諦める必要はありません。
M6左ネジ(逆ネジ)の六角ナット+ワッシャーを組み合わせることで、ほぼ同等の固定力を再現できます。
この方法なら、ホームセンターやAmazonなどで数百円から手に入り、古い扇風機でも手軽に復旧可能です。
特に、左ネジ(逆ネジ)仕様を選ぶことが重要。回転方向に対して自然に締まるため、運転中の緩みを防げます。
💡 ワンポイント
ステンレス製のナットとワッシャーを選ぶと錆びにくく、長期使用にも向いています。
ホームセンターで探すときのコツ
ネジ・ボルトコーナーに行くと、サイズや形状が多すぎて迷うと思います。
そんなときは、店員さんにこう伝えるとスムーズです👇
「扇風機の羽根を止めるネジを探していて、左ネジ(逆ネジ)のM6サイズを探しています」
「左ネジ」は普通のネジ売り場には少なく、工具コーナーや草刈り機の補修部品コーナーに置かれていることが多いです。
草刈り機の刃も同じ逆回転の構造なので、意外と共通しています。
購入チェックリスト
| 項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| ネジ径 | 軸の太さを測る(約6mmならM6) |
| ネジの方向 | 左回しで締まる=左ネジ(逆ネジ) |
| 材質 | ステンレス製が錆びにくくおすすめ |
| 補助部品 | ワッシャーを併用すると安定性UP |
Amazonで買えるおすすめナット&ワッシャー
純正部品が見つからない場合は、通販で代用するのが最も確実です。下記の2つを組み合わせれば、ほぼ純正と同等の固定力を再現できます。
おすすめ代用品(Amazon)
- 大阪魂 六角ナット 左ねじ M6 ステンレス製 (10個入り)
左ネジ(逆ネジ)仕様で錆びにくく、扇風機の羽根固定に最適。価格も手頃で、複数購入して予備にしておくと安心です。 - オノカツ SUS304 ステンレスワッシャー M6用 (30枚入)
羽根の割れ防止と緩み防止に効果的。ステンレス製で長持ちします。
取り付け方と安全な締め方
- 羽根をモーター軸にまっすぐ差し込む。
- 羽根の前面に平ワッシャー(M6用)をセット。
- 左回しでナットを締める(通常とは逆方向です)。
- 手で軽く止まる程度でOK。工具で締めすぎると羽根が割れる恐れがあります。
- 運転前に軽く回して異音やガタつきをチェック。問題がなければ弱風モードで試運転。
この方法で取り付けると、しっかり固定できて安全に動作します。ナットを指で軽く回して止まる程度で十分。強く締めすぎるとモーター軸を痛めることもあるので注意しましょう。
応急処置と注意点
もし左ネジのナットがすぐに手に入らない場合は、仮に右ネジで固定するのは危険です。羽根の回転で徐々に緩み、脱落するリスクがあります。
応急処置をする場合は、最弱風モードで短時間だけ運転し、必ず本来の部品を取り付けるまでの一時対応に留めてください。
また、ナットと羽根の間にワッシャーを挟むことで、緩み防止と軸保護の両方が期待できます。扇風機のように長時間回転する機器では、この小さな工夫が長期使用のカギになります。
メンテナンスで長持ちさせるコツ
扇風機を長持ちさせるためには、季節ごとの点検が大切です。使用後は羽根のホコリを取り除き、軸やナット部分に汚れが溜まっていないかチェックしましょう。
潤滑剤を少量塗布しておくと、回転がスムーズになり、モーターの負荷も減らせます。
また、次に分解する際は、小さなジップ袋などにネジ・ワッシャー・キャップをまとめて保管しておくと紛失防止になります。
まとめ
- 扇風機の羽根止めネジ=羽根押さえキャップや固定ナット
- トヨトミFS-FD40HRなど古い機種は純正が入手困難
- M6 左ネジナット+M6ワッシャーで代用可能
- 締め方は左回し(逆ネジ)で軽く固定
- 取り付け後は弱風で試運転し、異音・ガタつきチェック
- ナットとワッシャーをセットで使うと耐久性アップ
ちょっとした工夫で、古い扇風機もまだまだ現役。
羽根止めネジをなくしても慌てず、M6左ネジナット+ワッシャーで安全に復旧してみてください。きっとまた、あの心地よい風が戻ってきます。
追記
注文していたネジナットとワッシャーが届いたのですが――
どうもサイズが合わない…? 🤔
不思議に思ってノギスで正確に測ってみたところ、なんと8ミリ(M8)でした(爆)。
最初からきちんと測っておけばよかったと反省…。

次回届く部品では、しっかり軸に合うかどうかを確認してみようと思います。

次こそピッタリはまりますように…!
追記2

購入した部品は「M8逆ねじナット」と「平ワッシャー」
軸の径をノギスで測ると約8mm(M8)。
扇風機の羽根固定ナットは、回転中に緩まないよう逆ねじ(左ねじ)が使われていることが多いので、
今回はそれに対応したナットを用意しました。さらに、樹脂製の羽根部分を保護するためにステンレス製の平ワッシャー(8×20×2.0)も購入。ホームセンターのバイク・機械部品コーナーでも手に入ります。
実際に取り付けてみたらぴったり!
さっそく羽根の軸にワッシャーを当て、ナットを手で軽く回してみると――
ぴったりサイズ!
軸径にしっかり合い、ガタつきもなし。

あとは六角プラグ(六角レンチ)で締め込み、しっかり固定します。※
透明の羽根越しに見ても、金属部分がピタッと収まって美しい仕上がりです。
まとめ:地味なパーツでも、安心感は段違い
わずか数百円の部品交換ですが、これで羽根のブレも解消し、安心して使えるようになりました。
ナットが外れている状態で運転を続けると、羽根が飛ぶ危険もあるので要注意です。
もし同じように「羽根を止めるねじがない!」という方は、
まず軸の径を測定 → Mサイズ確認 → 逆ねじを選択の手順で部品を探してみてください。
ワッシャーを一枚かませるだけでも、樹脂パーツの摩耗を防げます。
-
平ワッシャー(ステンレス)8×20×2.0
-
M8逆ねじナット
-
六角プラグ(増し締め用)

小さなDIYですが、無事に「羽根が外れない安心感」を取り戻せました。


