あなたも、音楽を聴いていて「一瞬で空気が変わった」っていう経験はありませんか?
私はまさにそれを、iri(イリ)の歌声で体験しました。最初に聴いたのは、TikTokで偶然流れてきた「会いたいわ」。スマホから流れてきたその声に、思わず指が止まったんです。
高音でも低音でもない、ちょっとハスキーで深みのある声。なのに、どこか透き通っている不思議さ。夜の帰り道、イヤホンで聴くとまるで自分だけに語りかけてくるようで、「ああ、この人の音楽もっと知りたい!」と素直に思いました。
この記事でわかること
- iriのプロフィールと音楽のルーツ
- ニューヨーク体験やメジャーデビューの背景
- 最新曲「CUBE」やライブで見える素顔の魅力
「CUBE」ドラマ主題歌としての役割と魅力
最新の代表作のひとつが『ガールオアレディ2』の主題歌「CUBE」。
最新の代表作のひとつが、恋愛リアリティ番組『ガールオアレディ2』の主題歌「CUBE」です。
「まず何が良いの?」という人のために、動画を再生しなくても雰囲気が伝わるように、映像や曲の印象、そしてドラマとの相性を言葉で描き起こしました。
短いティザー映像なのに、胸の奥がじわっと温かくなる空気感があります。iriの低くやわらかな歌声が揺れる気持ちに輪郭を与え、恋と結婚のあいだで立ち止まりたくなる瞬間にそっと寄り添うようです。

光の滲みや映像の余白と声が重なることで、「切なさ」と「前向きさ」が同居する不思議な余韻が残ります。まさに番組のテーマとリンクした“もう一人のキャスト”のような存在感です。
iriのプロフィールと音楽の原点
iriは神奈川県逗子市出身、1994年生まれ。2025年の今は31歳です。プロフィールを見たときに驚いたのは、想像以上に等身大なところ。きらびやかな「シンガー」というより、街に溶け込む普通っぽさを持っているんですよね。
高校時代にお母さんのギターを弾き始めたのが音楽の原点。そこから地元のカフェやライブハウスで演奏していたという話を聞くと、「あ、意外と私たちと同じ生活圏から始まったんだ」と親近感がわきませんか?
その後、2014年に「NYLON JAPAN」と「Sony Music」のオーディション「JAM」でグランプリを獲得。副賞でニューヨークに渡り、ストリートのセッションに飛び込んだ経験が、彼女の音楽に多様なリズム感を与えました。
正直、ニューヨークのストリートで歌うなんて、想像するだけで心臓バクバクですよね。

私は海外旅行ですら緊張するタイプなので、「その勇気どこから来るの?」と尊敬しかありません(笑)。
JAMオーディションからNYへ
転機となったのは2014年。
「NYLON JAPAN」と「Sony Music」が共同開催したオーディション「JAM」で、見事グランプリを獲得しました。
このときの副賞が、ニューヨークでの音楽活動。
普通なら緊張して一歩も踏み出せないような環境で、彼女はストリートのセッションに混じり、現地のアーティストと音を交わしました。

この経験が、後の彼女の音楽に漂うソウルやヒップホップの“グルーヴ感”に直結しているのは間違いありません。
「日本人だから」と遠慮せず飛び込んでいったからこそ、今のiri独特の音楽性が育まれたんだと思います。
作品と代表曲が紡いだ軌跡
2016年、アルバム『Groove it』でメジャーデビュー。
デビュー作ながらiTunesのヒップホップ/ラップチャートで1位を獲得という鮮烈なスタートでした。
ここで特筆すべきは「ラップチャート1位」という点。
いわゆるJ-POPの王道からではなく、ヒップホップやR&Bの土壌から評価を得たのは、女性シンガーとしても異色です。

“シーンに新しい風が吹いた”と評されたのも納得ですね。
代表曲とアルバムの変遷
その後の活躍は加速度的でした。
-
2018年:『Juice』でApple Music「今週のNEW ARTIST」に選出
-
2019年:Spotify「Early Noise 2019」にピックアップ
-
2020年:『Sparkle』がCMソングに起用され、大きな話題に
-
2021年:アルバム『neon』がBillboard Japanのチャートでも上位にランクイン
そして、TikTokで爆発的に広まった「会いたいわ」。
あの楽曲は、SNS時代に“iri”という名前を一気に知らしめた代表作と言えるでしょう。

3億回以上再生されるって、もう国民的ヒットに近いレベルです。
「嬉しい」と「不安」の両方が混ざった、あの夏の夕方みたいな温度。 たった数十秒でも、見終わったあとに少しだけ黙っていたくなる余韻が残ります。
曲「CUBE」への個人的な感想
まず、声の質感が圧倒的。澄んでいるのに芯があって、低音が優しく身体に触れてくる。 ビートは過剰に主張せず、代わりに“間”で感情を引き出すタイプ。 サビに向けて温度が上がるのではなく、思考の奥に灯りが点くようにじわっと広がっていくのが心地いい。
歌詞の言い回しも、断定ではなく余地を残すのが上手い(ここがiriらしい)。 だから聴き手それぞれが自分の経験を持ち込めます。 私は最初の視聴で、過去の“あと一歩”を思い出して、少し笑って少しだけ切なくなりました。
そして、映像に流れるiriの声に圧倒されました。深みのある声色は、やわらかくも強く、澄んでいるのに奥行きがある。不思議なほど「切なさ」と「前向きさ」が同居していて、一音一音にドラマと感情が込められているように感じました。
ティザー映像そのものも、まさに“ドラマの世界”そのもの。映像の切り替えや光の使い方から、幸せな瞬間と葛藤が交錯する感覚が伝わってきて、「この楽曲がドラマの魂になる」予感がバシバシ来ました。
特に歌詞にある「溶けきったり形が変わったりしても消えることがない」というフレーズが印象的で、映像と音楽の重なり方が絶妙。ドラマ『ガールオアレディ2』の「結婚への憧れ」と「現実」の間で揺れる出演者たちの気持ちと、この楽曲が見事に重なっているなと感じました。

ティザーの短い映像なのに、登場人物の心の揺れが音と言葉を通して伝わってくるのは、本当にすごいです。
『ガールオアレディ2』との相性が抜群な理由
この番組は、20代の“ガール”と30代の“レディ”という二つの視点が交差することで、恋の速度や重さが大きく変わっていくのが特徴です。そんな揺れ動く関係性を、主題歌「CUBE」は優しく肯定してくれます。正解を押し付けるのではなく、迷いや戸惑いを抱えながらも歩みを止めない姿を、一音一音が代弁しているように響くのです。
多くの主題歌は物語の山場や感情の爆発を彩るものですが、「CUBE」の特別さは、会話と会話のあいだ、ふと訪れる沈黙や余白の時間にまで寄り添ってくれるところにあります。空白を満たすのではなく、そのまま受け止めてくれるような楽曲だからこそ、登場人物の心情と強く結びつき、視聴者の記憶にも残るのだと思います。

会話の合間や視線が泳ぐ瞬間、そこに音がそっと座っている。主題歌というより、“もう一人のキャスト”です。
「CUBE」のおすすめの聴き方とドラマとの相性
「今すぐ聴く」というよりも、あえて噛みしめるように聴くのがおすすめです。夜にイヤホンを通して小さめの音量で流すと、低域のふくらみや声の余韻が、静かな部屋で一層きれいにほどけていきます。そのあとにドラマを観ると、シーンの光や登場人物の体温までもが少し違って感じられるはずです。
歌詞には番組のテーマそのものが投影されていて、iri特有の深みある声と重なることで、視聴者の心を強くつかみます。恋愛や結婚にまつわる迷い、そして決断――その揺れる感情と「CUBE」の旋律が交差することで、番組のドラマ性が一層際立つのです。音楽がただのBGMではなく、登場人物と同じくらい重要な存在であると気づかされます。

私自身も視聴中に、「あ、今この場面にはこの曲しかない」と思える瞬間に何度も出会いました音楽と物語が同じ方向を向いたときの力強さを、身をもって体験した感じです。
カラオケで歌いたいけど、あの絶妙な声色は再現できない…と悔しがる友達もいました(笑)。
iriの「CUBE」が映す、恋と迷いのリアル
そして忘れちゃいけないのが、『ガールオアレディ2』の主題歌「CUBE」。この曲を初めて聴いたとき、まるで出演者の気持ちを代弁しているようで心に刺さりました。
歌詞は、恋愛や結婚にまつわる迷い、立ち止まりたい気持ち、でも一歩進もうとする勇気…そんな感情がぎゅっと詰まっているんです。番組のシーンと重なった瞬間、ただのBGMじゃなく「もうひとつの登場人物」みたいに感じました。
個人的には、番組を観終わったあとに曲だけ聴いても、そのときの映像やセリフがふっとよみがえるんですよね。まるで音楽が記憶のスイッチを押すような感覚。これって、音楽と物語が完全にリンクしている証拠だと思います。

SNSでも「CUBEが流れるだけで泣きそうになる」「iriの声ってズルいくらいエモい」なんて感想をよく見かけました。わかる、ほんとにわかる!
ライブで感じる空気の魔法
ライブでのiriは、また一味違います。最初の一音が響いた瞬間、ざわついていた会場がすっと静まり返る。その空気感の変化は、実際に体験しないと分からないかもしれません。
私も一度ライブに足を運んだことがあるのですが、まるで音に包まれているような不思議な安心感がありました。MCで見せる素朴な笑顔とのギャップも最高で、「この人は本当に音楽で生きてるんだな」と実感しました。
iri(イリ) Q&Aまとめ
Q. iriって誰?どんなアーティスト?
A. 神奈川県逗子市出身のシンガーソングライター。1994年生まれで2025年現在31歳。ハスキーで透明感のある歌声とR&B・ヒップホップを基盤にした独自の音楽性で人気を集めています。
Q. 音楽を始めたきっかけは?
A. 高校時代に母親のギターを弾き始めたのが原点。その後、地元のカフェやライブハウスで演奏しながら音楽活動を続けました。
Q. 『ガールオアレディ2』主題歌「CUBE」ってどんな曲?
A. 「恋と結婚のあいだで揺れる気持ち」を描いた楽曲。低くやわらかな歌声と余白のあるアレンジで、番組出演者の心情に寄り添うように響きます。SNSでも「主題歌というより登場人物みたい」と話題になりました。
Q. 代表曲は?
A. 「会いたいわ」(TikTokで3億回以上再生)、「Juice」、「Sparkle」など。デビュー作『Groove it』やアルバム『neon』も高く評価されています。

まず聴くならおすすめは「会いたいわ」と「CUBE」。どちらもiriの魅力をダイレクトに感じられる楽曲です。
まとめ~iriの音楽が心に届く理由
iriの魅力は、日常にすっと寄り添う等身大の存在感にあります。ニューヨークでのセッション経験で磨かれた多彩なリズム感が土台となり、そこに彼女ならではの歌詞と声が重なることで、聴く人の感情を自然と引き出していきます。
『CUBE』のように物語を彩る楽曲では、その力がさらに際立ちます。音楽がただ流れるのではなく、聴く人それぞれが自分の経験や感情を重ね合わせ、自分だけの物語を見つけられるような余白があるのです。
だからこそ、iriは「歌がうまい」「声が独特」といった単純な評価では括れない稀有なアーティストだといえるでしょう。まだ聴いたことがない方は、まず「会いたいわ」や「CUBE」から始めてみてください。きっと気づいたら何度もリピートしてしまうはずです。